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PDF 社会福祉法人制度に関する国の通知等 | 函館市

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1

指導監査ガイドライン

<指導監査ガイドラインの留意事項について>

○ 指導監査ガイドライン(以下「ガイドライン」という。 )は、所轄庁が別添「社会福祉法人指導監査実施要綱」 (以下「実施要綱」という。 )に基づいて行う一般監

査について、その監査の対象とする事項(監査事項) 、当該事項の法令及び通知上の根拠、監査事項の適法性に関する判断を行う際の確認事項(チェックポイント) 、

チェックポイントの確認を行う際に着目すべき点(着眼点) 、法令又は通知等の違反がある場合に文書指摘を行うこととする基準(指摘基準)並びにチェックポイン

トを確認するために用いる書類(確認書類)を定めるものである。

○ ガイドラインの運用に関しては、次の事項に留意することとする。

1 実施要綱の5の(1)に定める文書指摘、口頭指摘又は助言については、指摘基準に定めるものの他、次の点に留意して行うこと。

(1)指摘基準に該当しない場合は文書指摘を行わないこと。

(2)指摘基準に該当する場合であっても、違反の程度が軽微である場合又は文書指摘を行わずとも改善が見込まれる場合には、口頭指摘を行うことができること。

(3)指摘基準に該当しない場合であっても、法人運営に資するものと考えられる事項については、助言を行うことができること。なお、助言を行う場合は、法人が

従わなければならないものではないことを明確にした上で行うこと。

2 法令又は通知等に違反する1つの事実が、複数の指摘基準に該当するが、指導すべき事項が実質的に1つである場合については、状況に応じ、いずれか一方の指

摘基準に基づく指導を行うことで差し支えないこと。

(例:定款変更に係る評議員会の特別決議に法令等の違反がある場合、定款変更の手続に関する事項と評議員会の決議の手続に関する事項の両方の指摘基準に該当

するが、各々の指摘基準に基づいた同じ内容の指導を2回行う必要はない。 )

3 監査事項の確認に当たっては、ガイドラインに定める確認書類を用いること。

ただし、ガイドラインは法人に新たな書類の作成を義務付けるものではないため、法人がガイドラインに定める確認書類を作成していない場合は、ガイドライン

に定める指摘基準の該当性を確認できる既存の別の書類を用いて行うよう努めること。また、法令又は通知の根拠なしに特定の書類の作成を求めないこと。

※ なお、法人は、社会福祉事業を適正に行うため、事業運営の透明性の確保等を図る経営上の責務を負うものであり(法第 24 条第1項) 、法令等に従い適正に運

営を行っていることについて、客観的な資料に基づき自ら説明できるようにすることが適当である。そのため、法人は、法人において確認を要するものとガイド

ラインに定められている事項について、法令等で特定の文書の作成が義務付けられていない場合であっても、文書等により客観的な説明を行うことができるよう

に努めるべきである。

○ 実施要綱の2の(3)に定める特別監査については、法人運営等に重大な問題がある場合に行われるものであり、当該監査を行う際は、ガイドラインに定める監査

(2)

2

の必要な指導を行うこととする。

○ ガイドラインにおける略称は次のとおりである。

法人:社会福祉法人

法:社会福祉法(昭和 26 年法律第 45 号)

令:社会福祉法施行令(昭和 33 年政令第 185 号)

規則:社会福祉法施行規則(昭和 26 年厚生省令第 28 号)

認可通知: 「社会福祉法人の認可について(通知) 」 (平成 12 年 12 月1日付け障第 890 号・社援第 2618 号・老発第 794 号・児発 908 号厚生省大臣官房障害保健福祉部

長、厚生省社会・援護局長、厚生省老人保健福祉局長及び厚生省児童家庭局長連名通知)

審査基準:認可通知別紙1「社会福祉法人審査基準」

定款例:認可通知別紙2「社会福祉法人定款例」

審査要領: 「社会福祉法人の認可について(通知) 」 (平成 12 年 12 月1日付け障企第 59 号・社援企第 35 号・老計第 52 号・児企第 33 号厚生省大臣官房障害保健福祉

部企画課長、厚生省社会・援護局企画課長、厚生省老人保健福祉局計画課長及び厚生省児童家庭局企画課長連名通知)別紙「社会福祉法人審査要領」

会計省令:社会福祉法人会計基準(平成 28 年厚生労働省令第 79 号)

運用上の取扱い: 「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の取扱いについて」 (平成 28 年3月 31 日付け雇児発 0331 第 15 号・社援発 0331 第

39 号・老発 0331 第 45 号厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、厚生労働省社会・援護局長、厚生労働省老健局長連名通知)

留意事項: 「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」 (平成 28 年3月 31 日付け付け雇児総発 0331 第7号・社援基発 0331

第2号・障障発 0331 第2号・老総発 0331 第4号厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長、厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長、厚生労働省社会・援護局障害

保健福祉部障害福祉課長、厚生労働省老健局総務課長連名通知)

平成 28 年改正法:社会福祉法等の一部を改正する法律(平成 28 年法律第 21 号)

平成 28 年改正政令:社会福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置に関する政令(平成 28 年政令第 349 号)

(3)

3

Ⅰ 法 人 運営

○ 法人の業務執行は、社会福祉法関係法令、通知、定款及び法人で定めた各種内部規程(以下「内部規程等」という。) に基づき、理事会の決定を経て、理事長等により行われるものである。そして、当該業務執行に対する法人内部の牽制の 仕組みとして、法令上、理事会による理事長等の監督及び選定・解職、評議員会による定款変更・計算書類等の承認及び 理事の選任・解任、監事による理事の職務の執行の監査、会計監査人による会計監査等が定められている。

○ 指導監査を行うに当たっては、そのような牽制の仕組みが適正に運営されているかどうかを確認するため、ガイドライ ンに定める事項を確認の対象としつつ、それ以外の事項についても、必要と認める場合には、その確認を行うことができ る。確認の結果、法人に内部規程等の違反が見受けられた場合の当該法人に対して行う指導については、次のとおりとす る。

・ ガイドラインに定める指摘基準に該当しない内部規程等の違反があった場合には、原則として、当該内部規程等の違 反の是正を求める口頭指摘によること。

・ 上記にかかわらず、重大な違反や直ちに是正が必要であって、口頭指摘によることでは是正が見込まれない場合等法 人運営の適正を確保するために必要と判断する場合文書指摘によることができること。

○ 内部規程が法令、通知若しくは定款に違反する場合又は当該規程が法人の実情に即していない場合で、当該規程の変更 により是正が可能な場合には、当該規程の変更のための適切な指導を行うこととする。

○ 指導に当たっては、違反の内容及びその根拠を明確にした上で行うこととする。 1 定款 1 定款は、法令等に従い、

必 要 事 項 が 記 載 さ れ て い る か。

法第 31 条第1項 ○ 定款の必要的記載事項(法第 31 条第1 項)が事実に反するものとなっていないか。

<着眼点>

○ 法人の定款については、平成 28 年改正法の施行に伴い、認可通知について、法人の自主性を尊重する観点から、別紙 2が「定款準則」から「定款例」へと改められ、法人の定款に記載されることが一般的に多いと思われる事項についての 定款の定め方の一例となり、定款例の文言の全てに法人が拘束されるものではなくなったことに留意する必要がある。

○ 各法人の定款に記載された必要的記載事項については、事実に反するものでないかの確認をする。なお、相対的記載事 項及び任意的記載事項については、必要に応じ、事実に反するものでないかの確認をする。

○ 定款の必要的記載事項には法第 31 条第1項各号に掲げる事項等が該当し、当該事項の全てを定款に記載する必要があ り、その一つでも記載が欠けると、当該定款の効力が生じないことに留意する必要がある。

<法第 31 条第1項各号に掲げる事項>

目的(第1号)、名称(第2号)、社会福祉事業の種類(第3号)、事務所の所在地(第4号)、評議員及び評議員会に関 する事項(第5号)、役員(理事及び監事をいう。以下同じ。)の定数その他役員に関する事項(第6号)、理事会に関す る事項(第7号)、会計監査人に関する事項(会計監査人を設置する場合に限る。第8号)、資産に関する事項(第9号)、 会計に関する事項(第 10 号)、公益事業の種類(公益事業を行う場合に限る。第 11 号)、収益事業の種類(収益事業を行 う場合に限る。第 12 号)解散に関する事項(第 13 号)、定款の変更に関する事項(第 14 号)、公告の方法(第 15 号)

<指摘基準>

必要的記載事項が記載されていない場合、又は定款に記載された内容と事実とが異なる場合は、文書指摘によることとす る。

<確認書類> 定款 2 定款の変更が所定の手続 法第 45 条の 36 第1 ○ 定款の変更が評議員会の特別決議を経 <着眼点>

(4)

4

を経て行われているか。 項、第2項、第4項、 第 45 条の9第7項第 3号、

規則第4条

て行われているか。

○ 定款の変更が所轄庁の認可を受けて行 われているか(所轄庁の認可が不要とされ る事項の変更については、所轄庁への届出 が行われているか。)。

○ 定款は、法人の基本的事項を定めるものであることから、その変更は、評議員会の特別決議(注)をもって行い(法第 45 条の9第7項第3号、法第 45 条の 36 第1項)、所轄庁の認可又は所轄庁への届出が必要とされるところ(法第 45 条の 36 第2項、第4項)、指導監査を行うに当たっては、これらの必要な手続がとられているかについて確認する。

なお、定款に記載された事項の変更のうち、所轄庁の認可を要さない(所轄庁への届出で足りる)事項は、法第 31 条 第1項に定める必要的記載事項のうち、事務所の所在地(第4号)の変更、資産に関する事項(第 9 号)の変更(基本財 産が増加する場合に限る。)及び公告の方法(第 15 号)の変更のみであり(規則第4条)、相対的記載事項及び任意的記 載事項の変更については、軽微な変更であっても所轄庁の認可が必要であることに留意する必要がある。

(注)評議員会の特別決議については、3の(2)の2を参照。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 定款変更についての評議員会の特別決議が出席者不足又は賛成数不足により成立していないにもかかわらず、認可の 申請もしくは届出がされている場合

・ 定款変更の決議を行った評議員会の招集手続又は議案の提出手続が法令、通知又は定款に違反している場合

・ 定款変更について評議員会の決議が成立しているにもかかわらず、所轄庁の認可を受ける手続又は所轄庁の認可を要 さない場合の所轄庁への届出の手続が行われていない場合

<確認書類>

決議を行った評議員会の議事録、評議員会の招集通知、評議員会の議題・議案を決定した理事会の議事録、所轄庁の変更 認可書又は所轄庁に提出した定款変更の届出書(所轄庁で保存している書類を確認すること)

3 法令に従い、定款の備置 き・公表がされているか。

法第 34 条の2第1項、 第4項、

第 59 条の2第1項第 1号、

規則第2条の5、 第 10 条第1項

○ 定款を事務所に備え置いているか。

○ 定款の内容をインターネットを利用し て公表しているか。

○ 公表している定款は直近のものである か。

<着眼点>

○ 法人の高い公益性に照らし、その事業の運営の透明性を確保するため、計算書類等と同様に、定款についても事務所へ の備置き(法第 34 条の2第1項)及び公表(法第 59 条の2第1項第1号)が法人に義務付けられている。なお、公表の 範囲については、個人の権利利益が害されるおそれがある部分(例:公表することにより個人又は利用者の安全に支障を 来す恐れがある母子生活支援施設や婦人保護施設等の所在地)を除く。

○ 定款の事務所への備置きについては、主たる事務所及び従たる事務所において行われる必要があるが、従たる事務所に ついては、定款が電磁的記録で作成され、従たる事務所の電子計算機(パソコン)に当該電磁的記録の内容が記録されて いる場合は、備置きが不要となる(法第 34 条の2第4項、規則第2条の5)。

指導監査を行うに当たっては、定款が主たる事務所に実際に備え置かれているかについて確認し、また、従たる事務所 の指導監査を実施する場合は、当該従たる事務所に実際に備え置かれているか、又は電子計算機(パソコン)に電磁的記 録が記録されているかについて確認する。

○ 定款の公表については、インターネットの利用により行うこととされており(規則第 10 条第1項)、原則として、法人

(又は法人が加入する団体)のホームページへの掲載による。指導監査を行うに当たっては、具体的な公表の方法に関す る規程及び当該規程により実際に公表されていることを確認する。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

(5)

5

・ 主たる事務所における定款の備置きが行われていない場合、又は従たる事務所における定款の備置き若しくは電磁的 記録で作成された定款の電子計算機(パソコン)への記録が行われていない場合

・ 定款がインターネットを利用(法人ホームページ等)により公表が行われていない場合(なお、所轄庁が、法人が法 人ホームページ等の利用により公表を行うことができないやむを得ない事情があると認めるときは、この限りではな く、法人が適切にインターネットの利用による公表を行うことができるよう助言等の適切な支援を行うものとする。)

・ 備置き又は公表されている定款の内容が直近のものでない場合 2 内 部

管理体制

1 特定社会福祉法人におい て、内部管理体制が整備され ているか。

法第 45 条の 13 第5 項、

令第 13 条の3、 規則第2条の 16

○ 内部管理体制が理事会で決定されてい るか。

○ 内部管理体制に係る必要な規程の策定 が行われているか。

<着眼点>

○ 特定社会福祉法人(注)は、経営組織のガバナンスの強化を図るため、理事の職務の執行が法令及び定款に適合するこ とを確保するための体制その他社会福祉法人の業務の適正を確保するために必要な体制(内部管理体制)の整備の決定を 理事会で行うことが義務付けられている(法第 45 条の 13 第5項)。この内部管理体制の整備に係る決定については、理 事会から理事(理事長等)に決定の権限を委任することができない事項であり(法第 45 条の 13 第4項第5号)、必ず理 事会の決定によらなければならない。

(注)事業規模が政令で定める基準を超える法人をいう(7「会計監査人」の1において同じ。)。政令においては、内部 管理体制の整備が義務付けられる法人の事業規模を、法人単位事業活動計算書の年間のサービス活動収益の額が 30 億円を超える法人又は貸借対照表の負債の額が 60 億円を超える法人と規定している(令第 13 条の3)。なお、特定 社会福祉法人には、会計監査人の設置も義務付けられている(法第 37 条)。

○ 内部管理体制として決定しなければならない事項は次のとおりであり(規則第2条の 16)、指導監査を行うに当たって は、これらの決定がされているかについて確認する。なお、これらの体制の内容は法人の事務処理体制等に応じて法人(理 事会)の自主的な判断に基づき決定されるべきものであり、その具体的内容の確認までは要さない。

① 理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制

② 損失の危険の管理に関する規程その他の体制

③ 理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制

④ 職員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制

⑤ 監事がその職務を補助すべき職員を置くことを求めた場合における当該職員に関する事項

⑥ ⑤の職員の理事からの独立性に関する事項

⑦ 監事の⑤の職員に対する指示の実効性の確保に関する事項

⑧ 理事及び職員が監事に報告をするための体制その他の監事への報告に関する体制

⑨ ⑧の報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制

⑩ 監事の職務の執行について生ずる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用又は債務 の処理に係る方針に関する事項

⑪ その他監事の監査が実効的に行われることを確保するための体制

<指摘基準>

内部管理体制として理事会で決定されなければならない事項について、一部でも理事会の決定がされていないものがある 場合は、文書指摘によることとする。

<確認書類>

(6)

6

関係規程、理事会の議事録 3 評 議

員 ・ 評 議 員会

( 1 ) 評 議 員 の 選 任

1 法律の要件を満たす者が 適正な手続により選任されて いるか。

法第 39 条 ○ 定款の定めるところにより、社会福祉 法人の適正な運営に必要な識見を有する者 が選任されているか。

<着眼点>

○ 評議員については、「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」のうちから、定款の定めるところにより選 任する(法第 39 条)。そのため、法人は、定款で評議員の選任のために必要な事項(例:評議員選任・解任委員会を設置 し、当該委員会により評議員を選任する)を定め、その定めに基づき評議員の選任を行う。ただし、理事又は理事会が評 議員を選任し、又は解任する旨の定款の定めは効力を有しない(法第 31 条第 5 項)。

○ 指導監査を行うに当たっては、評議員が「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」として選任された者で あること、及び法令又は定款に定められた方法によりその選任が行われていることを確認する。

この評議員の資格については、「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」として法人において適正な手続 により選任されている限り、制限を受けるものではない。そのため、指導監査を行うに当たっては、監査担当者の主観的 な判断で、必要な識見を有していない等の指摘を行うことや、識見を有する者であることの証明を求めることがないよう 留意する必要がある。

○ 法人における評議員の選任の手続においては、評議員候補者が「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」 である旨を説明することが必要である。

○ 法人と評議員との関係は、委任に関する規定に従う(法第 38 条)。そのため、定款の規定に基づき評議員として選任さ れた者が就任を承諾することで、その時点(承諾のときに評議員の任期が開始していない場合は任期の開始時)から評議 員となるものであるため、この就任の承諾の有無についての指導監査を行うに当たっては、評議員の役割の重要性に鑑み、 文書による確認(就任承諾書の徴収等)によって行う必要があり、当該文書は法人において保存される必要がある。なお、 評議員の選任の手続において、選任された者に対する委嘱状による委嘱が必要とされるものではないが、法人において、 選任された者に委嘱状により評議員に選任された旨を伝達するとともに、就任の意思の確認を行うことは差し支えない。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 法令又は定款に定められた方法により評議員の選任が行われていない場合

・ 評議員として選任された者について「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」として、定款及び評議員 の選任に関する規程に基づく適正な手続による選任がされていない場合

・ 評議員について、就任承諾書等により、就任の意思表示があったことが確認できない場合

<確認書類>

評議員の選任に関する書類(評議員選任・解任委員会の資料、議事録等)、就任承諾書等 2 評議員となることができ

ない者又は適当ではない者が 選任されていないか。

法第 40 条第1項、第 2項、第4項、第5項、 第 61 条第1項、 審 査 基 準 第 3 の 1 の

○ 欠格事由に該当する者が選任されてい ないか。

○ 当該法人の役員又は職員を兼ねていな いか。

<着眼点>

○ 評議員会は、役員の選任・解任の権限や定款変更の承認等の法人の基本的事項について決議する権限を有し、これらを 通じて中立・公正な立場から理事等を牽制・監督する役割を担う機関である。そして、その評議員会を構成する評議員の 職務については、個々の評議員の責任に基づき行われるものであることから、当該責任を全うさせるため、一定の場合が

(7)

7

( 1 )、( 3 )、( 4 )、

(6)

○ 当該法人の各評議員、各役員と特殊の 関係にある者が選任されていないか。

○ 社会福祉協議会にあっては、関係行政 庁の職員が評議員の総数の5分の1を超え て選任されていないか。

○ 実際に評議員会に参加できない者が名 目的に選任されていないか。

○ 地方公共団体の長等特定の公職にある 者が慣例的に評議員として選任されていな いか。

○ 暴力団員等の反社会的勢力の者が評議 員となっていないか。

欠格事由として定められる(法第 40 条第1項。注1)とともに、当該法人の役員若しくは職員を兼ねることができない こと(法第 40 条第2項)、当該法人の各評議員若しくは各役員と特殊の関係にある者(注2)を評議員として選任するこ とができないこと(法第 40 条第4項及び第5項)が定められている。また、法人の高い公益性に鑑み、法人は暴力団員 等の反社会的勢力の者と関わりを持ってはならず、暴力団員等の反社会的勢力の者が評議員になることはできない。

(注1)欠格事由(評議員となることができない者)は次のとおり。

① 法人

② 成年被後見人又は被保佐人

③ 生活保護法、児童福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法又はこの法律の規定に違反して刑に処せられ、その 執行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者

④ ③のほか、禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者

⑤ 所轄庁の解散命令により解散を命ぜられた法人の解散当時の役員

(注2)各評議員又は各役員と特殊の関係にある者の範囲は次のとおり。

① 配偶者

② 三親等以内の親族

③ 厚生労働省令で定める者(規則第2条の7、第2条の8)

ⅰ 当該評議員又は理事と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者

ⅱ 当該評議員又は理事の使用人

ⅲ 当該評議員又は理事から受ける金銭その他の財産によって生計を維持している者

ⅳ ⅱ又はⅲの配偶者

ⅴ ⅰ~ⅲの三親等以内の親族であって、これらの者と生計を一にする者

ⅵ 当該評議員又は理事が役員(注)若しくは業務を執行する社員である他の同一の社会福祉法人以外の団体の 役員、業務を執行する社員又は職員(同一の団体の役員等が当該社会福祉法人の理事の総数の3分の1を超え る場合に限る。)

(注)法人ではない団体で代表者又は管理人の定めがある場合には、その代表者又は管理人を含む。

ⅶ 他の社会福祉法人の役員又は職員(当該他の社会福祉法人の評議員となっている当該社会福祉法人の評議員 及び役員の合計数が、当該他の社会福祉法人の評議員の総数の半数を超える場合に限る。)

ⅷ 次の団体の職員(国会議員又は地方議会の議員を除く。)(同一の団体の職員が当該社会福祉法人の評議員の 総数の3分の1を超える場合に限る。)

・ 国の機関、地方公共団体、独立行政法人、国立大学法人、大学共同利用機関法人、地方独立行政法人、特 殊法人

※ 法人監査における確認事項ではないが、租税特別措置法第 40 条第1項の適用を受けるための条件とされる特殊の 関係にある者の範囲については、上記(注2)と同一ではないため留意が必要である。

○ 法人は、評議員の選任に当たり、評議員候補者が欠格事由に該当しないか、各評議員又は各役員と特殊の関係にないか、 暴力団員等の反社会的勢力の者でないかについて、確認を行う必要がある。確認方法としては、履歴書若しくは誓約書等 により候補者本人にこれらの者に該当しないことの確認を行う方法で差し支えないものであるが、法人の判断により官公 署が発行する書類により確認することも考えられる。指導監査を行うに当たっては、法人が何らかの方法によりこれらの 事項を確認した上で選任を行っているかについて確認する。

(8)

8

○ 当該法人の役員又は職員との兼職の有無の確認については、法人が保有する関係書類により、該当する者がいないかを 確認する。

○ 上記(注2)の特殊の関係にある者の③のⅷに該当しない場合であっても、関係行政庁の職員が法人の評議員になるこ とは、法第 61 条に「国及び地方公共団体は法人の自主性を重んじ、不当な関与を行わないこと」(第1項第2号)及び「法 人が国及び地方公共団体に対して不当に管理的援助を求めないこと」(同項第3号)と規定し、公私分離の原則を定める 趣旨に照らすと適当ではないことに所轄庁等関係行政庁は留意する必要がある。

○ 社会福祉協議会については、公私の関係者の協力によって組織され運営されるものであることから、関係行政庁の職員 が評議員となることのみをもって不当な関与であるとはいえないが、役員と同様に、評議員総数の5分の1を超える割合 を占める場合は、不当な関与に当たるものと考えられる(法第 109 条第5項(役員に関する規定)参照)。

○ 評議員会の役割の重要性に鑑みると、実際に評議員会に参加できない者や地方公共団体の長等の特定の公職にある者が 名目的・慣例的に評議員として選任され、その結果、評議員会を欠席することとなることは適当ではないため、評議員に このような者がいないかについて確認する。

この場合に、評議員として不適当であるとの判断を行う基準は、原則として、当該年度及びその前年度の評議員会を全 て欠席している者であることとする。ただし、指導監査を行う時点において、前記の評議員会の開催が1回のみである場 合には、直近2回の評議員会を欠席している者であることとする。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 評議員の選任手続において、評議員候補者が欠格事由に該当しないこと、又は当該法人の各評議員若しくは各役員と 特殊の関係にある者がいないことについて、法人において確認がされていない場合

・ 法人が保有する書類により、欠格事由や特殊の関係にある者に該当する者がいることが判明した場合

・ 評議員が当該法人の役員又は職員を兼ねている場合

・ 暴力団員等の反社会的勢力の者が評議員となっている場合

・ 社会福祉協議会において、関係行政庁の職員が評議員総数の5分の1を超えている場合

・ 欠席が継続し、名目的・慣例的に選任されていると考えられる評議員がいる場合

<確認書類>

評議員の選任手続における関係書類(履歴書、誓約書等)、役職員名簿、評議員会の議事録等 3 評議員の数は、法令及び

定款に定める員数となってい るか。

法第 40 条第3項 ○ 評議員の数は、定款で定めた理事の員 数を超えているか。

<着眼点>

○ 評議員の数は定款で定めた理事の員数を超える数でなければならない(法第 40 条第3項。注)。指導監査を行うに当た っては、在任する評議員の人数が定款で定めた理事の員数及び在任する理事の人数を超えているかについて確認する。

なお、定款で定めた評議員の員数が定款で定めた理事の員数を超えていればよいということではないことに留意する必 要がある。

(注)上記にかかわらず、小規模法人に配慮する観点から、平成 27 年度決算における法人単位事業活動計算書のサービ ス活動収益が4億円以下の法人については、平成 29 年度から平成 31 年度までの間の3年間について適用される経過 措置が設けられており、当該経過措置により評議員の数は4人以上であればよいこととされている(平成 28 年改正 法附則第 10 条、平成 28 年改正政令第4条第1項)。なお、平成 28 年度に設立された法人については、その事業規模

(9)

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にかかわらず、この経過措置の対象となることとされている(同条第2項)。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 在任する評議員の人数が定款で定めた理事の員数及び在任する理事の人数を超えていない場合(同数以下の場合)

・ 経過措置の対象法人について、評議員の人数が4人未満である場合

<確認書類>

定款、評議員名簿、役員名簿、評議員の選任に関する書類(評議員選任・解任委員会の議事録、委嘱状、就任承諾書等)、 理事の選任・解任等に関する書類(理事が選任された評議員会の議事録、委嘱状、就任承諾書等)

( 2 ) 評 議 員 会 の 招 集 ・ 運 営

1 評議員会の招集が適正に 行われているか。

法第 45 条の9第1項、 同条第 10 項により準 用 さ れ る 一 般 法 人 法 第 181 条、第 182 条、 規則第2条の 12

○ 評議員会の招集通知を期限までに評議 員に発しているか。

○ 招集通知に記載しなければならない事 項は理事会の決議によっているか。

○ 定時評議員会が毎会計年度終了後一定 の時期に招集されているか。

<着眼点>

○ 評議員会の招集については、理事会の決議により評議員会の日時及び場所等(注)を定め、理事が評議員会の1週間前

(又は定款に定めた期間)までに評議員に書面又は電磁的方法(電子メール等)により通知をする方法で行われなければ ならない(法第 45 条の9第 10 項により準用される一般法人法第 181 条及び第 182 条、規則第2条の 12)。なお、電磁的 方法で通知をする場合には、評議員の承諾を得なければならない。指導監査を行うに当たっては、これらの手続が適正に なされているかについて確認する。

(注)理事会の決議により定めなければならない事項(招集通知に記載しなければならない事項)(法第 45 条の9第 10 項により準用される一般法人法第 181 条第1項)

① 評議員会の日時及び場所

② 評議員会の目的である事項がある場合は当該事項

③ 評議員会の目的である事項に係る議案(当該目的である事項が議案となるものを除く。)の概要(議案が確定して いない場合はその旨。施行規則第2条の 12)

なお、評議員の全員の同意があるときは、招集の手続を経ることなく評議員会を開催することができることとされてお り(法第 45 条の9第 10 項により準用される一般法人法第 183 条)、この場合には招集の通知を省略できるが、評議員会 の日時等に関する理事会の決議は省略できないことに留意するとともに、評議員全員の同意があったことが客観的に確認 できる書類の保存が必要である。

○ 定時評議員会は毎会計年度終了後一定の時期に招集されなければならず(法第 45 条の9第1項)、また、計算書類等に ついては、毎年6月末日までに定時評議員会の承認を受けた若しくは定時評議員会に報告した上で、所轄庁に届出をしな ければならない(第 45 条の 30、第 45 条の 31、第 59 条第1項)。そのため、計算書類等を所轄庁に届け出る毎年6月末 日(定款に開催時期の定めがある場合にはそのとき)までに定時評議員会が開催されているかについて確認する。なお、 定時評議員会の開催時期については、定款に具体的に記載されることが望ましいものであり、当該時期を定款に記載した 場合には、当該時期までに開催される必要がある(定款例第 11 条参照)。

<指摘基準>

次の場合には、文書指摘によることとする。

・ 評議員会の日時及び場所等が理事会の決議により定められていない場合

・ 評議員会の1週間前(又は定款に定めた期間)までに評議員に通知がなされていない場合

(10)

10

・ 電磁的方法により通知をした場合に、評議員の承諾を得ていない場合

・ 評議員会の招集通知に必要事項が記載されていない場合

・ 評議員会の招集通知が省略された場合に、評議員全員の同意が確認できない場合

・ 定時評議員会が計算書類等を所轄庁に届け出る毎年6月末日(定款に開催時期の定めがある場合にはそのとき)まで に招集されていない場合

<確認書類>

評議員会の招集通知、理事会の議事録、評議員会の議事録、評議員全員の同意が確認できる書類 2 決 議 が 適 正 に 行 わ れ て い

るか。

法第 45 条の9第6項 から第8項まで、 同条第 10 項により準 用 さ れ る 一 般 法 人 法 第 194 条 第 1 項 、第 195 条

○ 決議に必要な数の評議員が出席し、必 要な数の賛成をもって行われているか。

○ 決議が必要な事項について、決議が行 われているか。

○ 特別決議は必要数の賛成をもって行わ れているか。

○ 決議について特別の利害関係を有する 評議員が議決に加わっていないか。

○ 評議員会の決議があったとみなされた 場合(決議を省略した場合)や評議員会へ の報告があったとみなされた場合(報告を 省略した場合)に、評議員の全員の書面又 は電磁的記録による同意の意思表示がある か。

<着眼点>

○ 評議員会で決議を行うためには、議決に加わることができる評議員の過半数(定款で過半数を上回る割合を定めた場合 にはその割合以上)の出席が必要である(法第 45 条の9第6項)。なお、この「議決に加わることができる評議員」には、 当該決議に特別の利害関係を有する評議員(法第 45 条の9第8項)は含まれない。

○ 評議員会の決議は、法令及び定款に定める事項に限り行うことができる(法第 45 条の8第2項)。定款に定める事項の 他、次の事項について、評議員会の決議が必要である。

・ 理事、監事、会計監査人の選任及び解任

・ 理事、監事の報酬等の決議(定款に報酬等の額を定める場合を除く。)

・ 理事等の責任の免除

・ 役員報酬等基準の承認

・ 計算書類の承認

・ 定款の変更

・ 解散の決議

・ 合併の承認

・ 社会福祉充実計画の承認

○ 評議員会の決議には、その決議について特別の利害関係(注1)を有する評議員が加わることはできないことから(法 第 45 条の9第8項)、当該特別の利害関係を有する評議員の存否については、その決議を行う前に、法人が各評議員につ いて確認しておく必要がある。そのため、当該法人においてその確認がなされたかを、指導監査において確認する必要が ある。この確認は、原則として議事録で行うものであるが、評議員会の招集通知と併せて、当該評議員会の議案について 特別の利害関係を有する場合には法人に申し出ることを定めた通知を発した場合や、評議員の職務の執行に関する法人の 規程で、評議員が評議員会の決議事項と特別の利害関係を有する場合には届け出なければならないことを定めている場合 には、個別の議案の議決の際に改めて確認を行う必要はなく、決議に利害関係がある評議員がいない場合には、議事録の 記載も不要である。

(注1)「特別の利害関係」とは、評議員が、その決議について、法人に対する善管注意義務(法第 38 条、民法(明治 29 年法律第 89 号)第 644 条)を履行することが困難と認められる利害関係を意味するものである。

○ 評議員会における普通決議(特別決議以外の決議)は、出席者の過半数(定款で過半数を上回る割合を定めた場合には その割合以上)の賛成(法第 45 条の9第6項)をもって行い、特別決議(注2)は、議決に加わることができる評議員 の3分の2(定款で3分の2を上回る割合を定めた場合にはその割合)以上の賛成(法第 45 条の9第7項)をもって行 われる必要があり、指導監査を行うに当たっては、評議員会の決議について、出席者数及び賛成者数が決議の成立に必要

(11)

11

な数となっているかを確認する。

(注2)特別決議によって行われることが必要な議案(法第 45 条の9第7項)

①監事の解任、②役員等の損害賠償責任の一部免除、③定款変更、④法人の解散、⑤法人の合併契約の承認

○ 理事が評議員会の目的である事項について提案をした場合において、当該提案につき、議決に加わることができる評議 員の全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、当該提案を可決する旨の評議員会の決議があったも のとみなされる(法第 45 条の9第 10 項により準用される一般法人法第 194 条第1項)。また、理事が評議員の全員に対 して評議員会に報告すべき事項を通知した場合において、当該事項を評議員会に報告することを要しないことにつき評議 員の全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、当該事項の評議員会への報告があったとみなされる

(法第 45 条の9第 10 項により準用される一般法人法第 195 条)。そのため、当該決議の省略又は報告の省略がなされた 場合には、当該書面又は電磁的記録があるかを確認する。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 成立した決議について、法令又は定款に定める出席者数又は賛成者数が不足していた場合

・ 決議を要する事項について、決議が行われてない場合

・ 成立した決議に特別の利害関係を有する評議員が加わっていた場合

・ 決議に特別の利害関係を有する評議員がいるかを法人が確認していない場合

・ 評議員会の決議があったとみなされる場合に、評議員全員の同意の意思表示の書面又は電磁的記録がない場合

・ 評議員会への報告があったとみなされる場合に、評議員全員の同意の意思表示の書面又は電磁的記録がない場合

<確認書類>

定款、評議員会の議事録、同意の意思表示の書面又は電磁的記録、法人が決議に特別の利害関係を有する評議員がいるか を確認した書類

3 評議員会について、適正 に記録の作成、保存を行って いるか。

法第 45 条の9第 10 項 に よ り 準 用 さ れ る 一 般法人法第 194 条第1 項、第2項、

法第 45 条の 11 第1項 から第3項まで、 規則第2条の 15

○ 厚生労働省令に定めるところにより、 議事録を作成しているか。

○ 議事録を法人の事務所に法定の期間備 え置いているか。

○ 評議員会の決議があったとみなされた 場合(決議を省略した場合)に、同意の書 面又は電磁的記録を法人の主たる事務所に 法定の期間備え置いているか。

<着眼点>

○ 評議員会は、法人の基本的事項についての決議を行う機関であり、その議事内容は法人にとって重要な資料であること から、法人においては、評議員会の決議の内容等について記録した議事録を作成し(法第 45 条の 11 第1項)、評議員及 び債権者が閲覧できるようにすることが義務付けられている(同条第4項)。そこで、指導監査を行うに当たり、評議員 会の議事録が法令に基づき書面又は電磁的記録により作成され、必要事項が記載されているか(規則第2条の 15)、評議 員会の日から法人の主たる事務所に 10 年間、従たる事務所に5年間備え置かれているか(法第 45 条の 11 第2項、第3 項)について確認する。また、評議員会の決議が省略された場合には、同意の意思表示の書面又は電磁的記録が、法人の 主たる事務所に決議があったとみなされた日から 10 年間備え置かれているか(法第 45 条の9第 10 項により準用される 一般法人法第 194 条第2項)について確認する。

○ 定款に議事録署名人(議事録に署名又は記名押印することと定められた者をいう。)が定められている場合には、定款 に従ってその署名又は記名押印がされているかを確認する。なお、法令上は、評議員会の議事録に、出席した評議員が署 名又は記名押印をすることを必要とする旨の規定はないが、議事録の内容が適正なものであることを担保する観点から、 定款に議事録署名人に関する規定を設けることが望ましい(定款例第 14 条参照)。

○ 議事録の記載事項としては、開催された評議員会に関する事項(規則第2条の 15 第3項)(注1)、評議員会の決議を

(12)

12

省略した場合(評議員会の決議があったとみなされた場合)の事項(同条第4項第1号)(注2)及び理事の評議員会へ の報告を省略した場合(報告があったとみなされた場合)の事項(同項第2号)(注3)があり、必要な記載事項が記載 されているかについて確認する。

(注1)開催された評議員会の内容に関する議事録の記載事項(規則第2条の 15 第3項)。

① 評議員会が開催された日時及び場所(当該場所に存しない評議員、理事、監事又は会計監査人が評議員会に出 席した場合における当該出席の方法(例:テレビ会議)を含む。)

② 評議員会の議事の経過の要領及びその結果

③ 決議を要する事項について特別の利害関係を有する評議員があるときは、当該評議員の氏名

④ 法の規定に基づき評議員会において述べられた意見又は発言があるときは、その意見又は発言の内容の概要

ⅰ 監事による監事の選任若しくは解任又は辞任に関する意見(法第 43 条第3項において準用する一般法人法 第 74 条第1項)

ⅱ 監事を辞任した者による監事を辞任した旨及びその理由(辞任後最初に開催される評議員会に限る。法第 43 条第3項において準用する一般法人法第 74 条第2項)

ⅲ 会計監査人による会計監査人の選任、解任若しくは不再任又は辞任に関する意見(法第 43 条第3項におい て準用する一般法人法第 74 条第4項)

ⅳ 会計監査人を辞任した又は解任された者による会計監査人を辞任した旨及びその理由又は解任についての 意見(辞任又は解任後最初に開催される評議員会に限る。同上)

ⅴ 監事による理事が評議員会に提出しようとする議案、書類、電磁的記録、その他の資料が法令若しくは定款 に違反し、若しくは不当な事項があると認める場合の調査結果(法第 45 条の 18 第3項において準用する一般 法人法第 102 条)

ⅵ 監事による監事の報酬等についての意見(法第 45 条の 18 第3項において準用する一般法人法第 105 条第3 項)

ⅶ 会計監査人による法人の計算書類及び附属明細書が法令又は定款に適合するかどうかについて、監事と意見 を異にするときの意見(法第 45 条の 19 第6項において準用する一般法人法第 109 条第1項)

ⅷ 定時評議員会において会計監査人の出席を求める決議があったときの会計監査人の意見(法第 45 条の 19 第 6項において準用する一般法人法第 109 条第2項)

⑤ 評議員会に出席した評議員、理事、監事又は会計監査人の氏名又は名称

⑥ 議長の氏名(議長が存する場合に限る。)

⑦ 議事録の作成に係る職務を行った者の氏名

(注2)評議員会の決議を省略した場合(評議員会の決議があったとみなされた場合)の議事録の記載事項(規則第2条 の 15 第4項第1号)

① 決議を省略した事項の内容

② 決議を省略した事項の提案をした者の氏名

③ 評議員会の決議があったものとみなされた日

④ 議事録の作成に係る職務を行った者の氏名

なお、この場合は、全評議員の同意の意思表示の書面又は電磁的記録を事務所に備え置くだけではなく、内容に ついて評議員会の議事録に記載しなければならないことに留意すること。

(13)

13

(注3)理事の評議員会への報告を省略した場合(報告があったとみなされた場合)の議事録の記載事項(同項第2号)

① 評議員会への報告があったものとみなされた事項の内容

② 評議員会への報告があったものとみなされた日

③ 議事録の作成に係る職務を行った者の氏名

なお、この場合は、全評議員の同意の意思表示に係る書面等を事務所に備え置く必要はないこと。

○ 議事録については、記載された事項の全てについて、出席していない評議員や債権者等が、その関係書類と併せて内容 の確認ができるよう明確に記載する方法によらなければならない。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 議事録が作成されていない場合

・ 議事録の必要事項が記載されていない又は不十分である場合

・ 議事録が、評議員会の日から主たる事務所に 10 年間、従たる事務所に5年間備え置かれていない場合

・ 評議員会の決議を省略した場合に、同意の意思表示が行われた書面又は電磁的記録が、法人の主たる事務所に評議員 会の決議があったとみなされた日から 10 年間備え置かれていない場合

・ 定款に議事録署名人に関する規定がある場合に、当該規定による署名又は記名押印がなされていない場合

<確認書類>

評議員会の議事録、同意の意思表示を行った書面又は電磁的記録 4 理事

( 1 ) 定 数

1 法に規定された員数が定 款に定められ、その定款に定 める員数を満たす選任がされ ているか。

法第 44 条第3項、 第 45 条の7

○ 定 款 に 定 め る 員 数 が 選 任 さ れ て い る か。

○ 定款で定めた員数の3分の1を超える 者 が 欠 け た と き は 遅 滞 な く 補 充 し て い る か。

○ 欠員が生じていないか。

<着眼点>

○ 理事会は、①法人の業務執行の決定、②理事の職務の執行の監督、③理事長の選定及び解職を行うものであり、理事会 を構成する理事は、その理事会における意思決定を通じて業務執行の決定又は監督を行うという意味で、法人の運営にお ける重要な役割を担っている。

理事の員数は、6人以上(法第 44 条第3項)の数を定款に定め、その定款に定めた員数が実際に選任されているかに ついて確認する。

○ 定款に定めた員数の3分の1を超える者が欠けたときは、遅滞なく補充しなければならない(法第 45 条の7)。指導監 査を行うに当たっては、当該指導監査の時点で定款に定めた員数の3分の1を超える者が欠けていないか、欠けている場 合には遅滞なく補充のための手続が進められているかについて確認する。なお、「遅滞なく」補充の手続が進められてい るかについては、当該法人において、理事候補者の選定、評議員会への理事の選任の議案提出、又は評議員会の開催等の 理事選任に係る手続に関して、具体的な検討や実施がされているかを確認する。

○ 理事のうち定款に定められた員数の3分の1を超えない欠員がある場合は、法令に直接的に明記されているものではな いが、理事が、理事会の構成員として担う法人の業務執行の決定や、理事長等の職務の執行の監督等の役割が十分に発揮 できないおそれがあり、法人運営上適当ではないことから、法人において欠員の補充のための検討や手続が進められてい るか(理事会、理事長等が手続を進めているか。)を、指導監査により確認する。

<指摘基準>

(14)

14

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 定款で定めた員数が選任されていない場合

・ 定款で定めた員数の3分の1を超える欠員があるにもかかわらず、法人において補充のための手続が進められておら ず、かつ、具体的な検討も行われていない場合

・ 欠員がある場合に、法人において補充のための手続が進められておらず、かつ、補充の検討が行われていない場合

<確認書類>

定款、理事の選任に関する評議員会議事録、理事会議事録、その他関係書類

( 2 ) 選 任 及 び 解 任

1 理事は法令及び定款に定 める手続により選任又は解任 されているか。

法第 43 条第1項、 第 45 条の4

○ 評議員会の決議により選任又は解任さ れているか。

○ 理事の解任は、法に定める解任事由に 該当しているか。

<着眼点>

○ 理事の選任は評議員会の決議により行うため(法第 43 条第1項)、評議員会の決議が適切になされているかについて確 認する(評議員会の決議については、3「評議員・評議員会」の(2)の2参照。)。

○ 法人と理事との関係は、評議員と同様に、委任に関する規定に従う(法第 38 条)。そのため、評議員会により選任され た者が就任を承諾したことにより、その時点(承諾のときに理事の任期が開始していない場合は任期の開始時)から理事 となることから、この就任の承諾の有無についての指導監査を行うに当たっては、理事の役割の重要性に鑑み、文書によ る確認(就任承諾書の徴収等)によって行う必要があり、当該文書は法人において保存される必要がある。なお、理事の 選任の手続において、選任された者に対する委嘱状による委嘱が必ず必要とされるものではないが、法人において、選任 された者に委嘱状により理事に選任された旨を伝達するとともに、就任の意思の確認を行うことは差し支えない。

○ 理事の解任は、「職務上の義務に違反し、又は職務を怠ったとき」、「心身の故障のため、職務の執行に支障があり、又 はこれに堪えないとき」のいずれかに該当するときに、評議員会の決議により行うが(法第 45 条の4第1項)、安定的な 法人運営や利用者の処遇に及ぼす影響が大きいことから、評議員会によって解任権が濫用されることがあってはならな い。そのため、理事が形式的に職務上の義務に違反し又は職務を懈怠したという事実や健康状態のみをもって解任するこ とはできず、現に法人運営に重大な損害を及ぼし、又は、適正な事業運営を阻害するような、理事等の不適正な行為など 重大な義務違反等がある場合に限定されるものと解すべきである。

指導監査を行うに当たっては、同条に基づく評議員会の決議により理事が解任された場合に、解任の理由が、当該理事 に重大な義務違反等があることによるものであるかについて確認する。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 理事の選任が評議員会の有効な決議により行われていない場合

・ 理事の解任が評議員会の権限の濫用に当たる場合(現に法人運営に重大な損害を及ぼし、又は、適正な事業運営を阻 害するような、理事等の不適正な行為など重大な義務違反等がある場合に該当しない場合)

・ 理事の就任の意思表示があったことが就任承諾書等により確認できない場合

<確認書類>

評議員会の議事録、評議員会の招集通知、評議員会の議題(及び議案)を決定した理事会の議事録、就任承諾書等

(3)適 格性

1 理事となることができな い者又は適切ではない者が選

法第 44 条第1項によ り 準用 され る法 第 40

○ 欠格事由を有する者が選任されていな いか。

<着眼点>

○ 理事は、理事会の構成員として、法人の業務執行の決定をする等法人の運営における重要な役割を担い、その職務を個々

(15)

15

任されていないか。 条第1項、 第 44 条第6項

(参考)法第 61 条第 1項、

第 109 条から 111 条ま で、

審 査 基 準 第 3 の 1 の

( 1 )、( 3 )、( 4 )、

(6)

○ 各理事について、特殊の関係にある者 が上限を超えて含まれていないか。

○ 社会福祉協議会にあっては、関係行政 庁の職員が役員の総数の5分の1までとな っているか。

○ 実際に法人運営に参加できない者が名 目的に選任されていないか。

○ 地方公共団体の長等特定の公職にある 者が慣例的に理事長に就任したり、理事と して参加していないか。

○ 暴力団員等の反社会勢力の者が選任さ れていないか。

の責任に基づいて行うものであることから、当該責任を全うさせるため、理事について、一定の事由が欠格事由(注1) として定められる(法第 44 条第1項により準用される法第 40 条第1項)とともに、理事長や他の理事の職務の執行を監 督する役割を果たすため、各理事と特殊の関係にある者及び当該理事の合計(注2)が、理事総数の3分の1(上限は当 該監事を含めずに3人)を超えて含まれてはならない(法第 44 条第6項)。また、法人の高い公益性に鑑み、暴力団員等 の反社会的勢力の者と関わりを持ってはならず、評議員と同様に暴力団員等の反社会的勢力の者が理事になることはでき ない。

(注1)欠格事由(理事となることができない者)については、評議員と同じく次のとおりである。

① 法人

② 成年被後見人又は被保佐人

③ 生活保護法、児童福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法又はこの法律の規定に違反して刑に処せられ、その 執行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者

④ ③のほか、禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなるまでの者

⑤ 所轄庁の解散命令により解散を命ぜられた法人の解散当時の役員

(注2)各理事と特殊の関係にある者の範囲は次のとおり。

① 配偶者

② 三親等以内の親族

③ 厚生労働省令で定める者(規則第2条の 10)

ⅰ 当該理事と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者

ⅱ 当該理事の使用人

ⅲ 当該理事から受ける金銭その他の財産によって生計を維持している者

ⅳ ⅱ又はⅲの配偶者

ⅴ ⅰ~ⅲの三親等以内の親族であって、これらの者と生計を一にする者

ⅵ 当該理事が役員(注)若しくは業務を執行する社員である他の同一の社会福祉法人以外の団体の役員、業務 を執行する社員又は職員(同一の団体の役員等が当該社会福祉法人の理事の総数の3分の1を超える場合に限 る。)

(注)法人ではない団体で代表者又は管理人の定めがある場合には、その代表者又は管理人を含む。

ⅶ 次の団体の職員(国会議員又は地方議会の議員を除く。)(同一の団体の職員が当該社会福祉法人の理事の総 数の3分の1を超える場合に限る。)

・ 国の機関、地方公共団体、独立行政法人、国立大学法人、大学共同利用機関法人、地方独立行政法人、 特殊法人

※ 法人監査における確認事項ではないが、租税特別措置法第40条第1項の適用を受けるための条件とされる特殊の 関係にある者の範囲については、上記(注2)と同一ではないため留意が必要。

○ 法人は、理事の選任に当たり、理事候補者が欠格事由に該当しないか、各理事と特殊の関係にある者が上限を超えて含 まれていないか、暴力団員等の反社会的勢力の者でないかについて確認を行う必要がある。確認方法としては、履歴書若 しくは誓約書等により候補者本人にこれらの者に該当しないことの確認を行う方法で差し支えないが、法人の判断により 官公署が発行する書類により確認することも考えられる。指導監査を行うに当たっては、法人が何らかの方法によりこれ らの事項を確認しているかについて確認する。

(16)

16

○ 上記(注2)特殊の関係にある者の③のⅶに該当しない場合であっても、関係行政庁の職員が法人の理事となることは、 法第 61 条に「国及び地方公共団体は法人の自主性を重んじ、不当な関与を行わないこと」(第1項第2号)及び「法人が 国及び地方公共団体に対して不当に管理的援助を求めないこと」(同項第3号)と規定し、公私分離の原則を定める趣旨 に照らすと適当ではないことに所轄庁等関係行政庁は留意する必要がある。

○ 社会福祉協議会については、公私の関係者の協力によって組織され運営されるものであることから、関係行政庁の職員 が役員となることのみをもって不当な関与であるとはいえないが、役員総数(注3)の5分の1を超える割合を占める場 合は、不当な関与といえるため、法により認められていない(法第 109 条第5項)。

(注3)法第 109 条第5項は、役員総数に対する関係行政庁の職員である役員の割合について規定しており、役員、すな わち、理事と監事の合計数で判断される。

○ 理事会の役割の重要性に鑑みれば、実際に理事会に参加できない者や地方公共団体の長等の特定の公職にある者が名目 的・慣例的に理事として選任され、その結果、理事会を欠席することとなることは適当ではないため、理事にこのような 者がいないかについて確認する。

この場合の理事として不適当であると判断するための基準は、原則として、当該年度及びその前年度において理事会を 2回以上続けて欠席している者であることによることとする。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 理事の選任手続において、理事候補者に対して欠格事由に該当しないこと、各理事と特殊の関係にある者が上限を超 えて含まれていないか、暴力団等の反社会的勢力に属する者でないことを確認していない場合

・ 法人が保有する書類により、欠格事由に該当する者がいること、又は、各理事と特殊関係にある者が上限を超えて含 まれていることが判明した場合

・ 暴力団員等の反社会的勢力の者が理事となっている場合

・ 社会福祉協議会において、関係行政庁の職員が役員総数の5分の1を超えている場合

・ 欠席が継続しており、名目的、慣例的に選任されていると考えられる役員がいる場合

<確認書類>

役員の選任手続における関係書類(履歴書、誓約書等)、役員名簿、理事会及び評議員会の議事録等 2 理事として含まれていな

ければならない者が選任され ているか。

法第 44 条第4項 ○ 社会福祉事業の経営に識見を有する者 が選任されているか。

○ 当該社会福祉法人が行う事業の区域に おける福祉に関する実情に通じている者が 選任されているか。

○ 施設を設置している場合は、当該施設 の管理者が選任されているか。

<着眼点>

○ 理事のうちには、「社会福祉事業の経営に関する識見を有する者」及び「当該社会福祉法人が行う事業の区域における 福祉に関する実情に通じている者」が含まれている必要がある(法第 44 条第4項第1号。第2号)。また、施設を設置し ている法人は、施設経営の実態を法人運営に反映させるため、「施設の管理者」(注)が理事として選任されている必要が ある(同項第3号)。

(注)「施設の管理者」については、当該法人が複数の施設を設置している場合は、全ての施設の管理者を理事とする必 要があるものではなく、施設の管理者のうち1名以上が理事に選任されていれば足りる。

なお、この場合の「施設」とは、原則として、法第 62 条第1項の第1種社会福祉事業の経営のために設置した施設を いうが、第2種社会福祉事業であっても、保育所、就労移行支援事業所、就労継続支援事業所等が法人が経営する事業の 中核である場合には、当該事業所等は同様に取扱う。

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○ 「社会福祉事業の経営に関する識見を有する者」及び「当該社会福祉法人が行う事業の区域における福祉に関する実情 に通じている者」については、法人において、それぞれ「社会福祉事業の経営に関する識見を有する者」及び「当該社会 福祉法人が行う事業の区域における福祉に関する実情に通じている者」として適正な手続により選任されている限り、制 限を受けるものではない。このため、指導監査を行うに当たっては、監査担当者の主観的な判断のみで、必要な識見を有 していない、あるいは実情に通じていない等の指摘を行うことや、識見を有する者であることの証明を求めることがない よう留意する必要がある。

なお、「当該社会福祉法人が行う事業の区域における福祉に関する実情に通じている者」に関する審査要領第3の(2) の記載は例示であって、それらの者に限定されるものではなく、また、それらの者が必ず含まれなければならないもので はないことに留意する必要がある。

<指摘基準>

次の場合は文書指摘によることとする。

・ 理事のうちに「社会福祉事業の経営に関する識見を有する者」として、評議員会の決議等について適正な手続に基づ いて選任された者がいない場合

・ 理事のうちに「当該社会福祉法人が行う事業の区域における福祉に関する実情に通している者」として、評議員会の 決議等について適正な手続に基づいて選任された者がいない場合

・ 当該法人が施設を設置している場合であって、施設の管理者が理事として一人も選任されていない場合

<確認書類>

理事の選任手続における関係書類(履歴書等)、役員名簿、理事会及び評議員会の議事録等

( 4 ) 理 事長

1 理事長及び業務執行理事 は 理 事 会 で 選 定 さ れ て い る か。

法第 45 条の 13 第3 項、

第 45 条の 16 第2項

○ 理事会の決議で理事長を選定している か。

○ 業務執行理事の選定は理事会の決議で 行われているか。

<着眼点>

○ 理事長は、法人の代表権(法人の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為を対外的にする権限(法第 45 条の 17 第 1項))を有するとともに、対内的に法人の業務を執行する権限も有する(法第 45 条の16 第2項第1号)ものであり、 理事会で理事の中から選定されなければならない(法第 45 条の 13 第3項)。

なお、平成 28 年改正法の施行後においては、法律上、法人の代表権を有する者は理事長のみとされ、理事長の代表権 を他の者に委任することはできない(理事長の職務代行者を定め、職務代行者名で法人の代表権を行使できることとする 旨の定款の記載は無効である。)。また、法人の代表者の登記については、法に定める理事長以外の者を代表者として登記 することはできないことにも留意する必要がある。

○ 理事長の他に、理事の中から法人の業務を執行する理事(業務執行理事)を理事会で選定することができる(法第 45 条の 16 第2項第2号)。なお、業務執行理事は、法人の代表権を有さない(法人の対外的な業務を執行することはできな い)ことに留意する必要がある。

○ 指導監査を行うに当たっては、理事長が理事会の決定により選定されているか、業務執行理事を置く場合には理事会に より選定されているかについて確認する。なお、理事長及び業務執行理事の選定については、法令上の手続に関する特別 の規定はなく、理事会の決議事項(法第 45 条の 14)として、法令及び定款に定める手続(注)に従って行う。

(注)定款例第 16 条第2項参照。また、理事会の決議については、6「理事会」の(1)の2参照。

参照

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